「辞めて本当によかった」—経験者の本音
「不動産営業を辞めたいけど、辞めて後悔しないだろうか...」
そう悩んでいる方のために、実際に不動産営業を辞めて転職した3名の方に「辞めてよかったこと」を聞きました。
今回お話を聞いた3名:
- Aさん(30歳男性):売買仲介5年 → IT業界(SaaS営業)
- Bさん(28歳女性):投資用不動産3年 → 人材業界(キャリアアドバイザー)
- Cさん(35歳男性):賃貸営業8年 → メーカー営業
リアルな声をお届けします。
辞めてよかったこと① 土日に休めるようになった
Aさん(30歳・売買仲介→IT)の声
「転職して最初の土曜日、友人と昼からバーベキューをしました。こんな普通のことが、5年間できなかったんだと思うと、涙が出そうになりました」
Bさん(28歳・投資用→人材)の声
「彼氏と同じ休みになれたのが一番うれしかったです。以前は会えても平日の夜だけ。今は週末にデートができます。来年結婚する予定です」
Cさん(35歳・賃貸→メーカー)の声
「子どもの運動会に初めて参加しました。8年間で一度も行けなかったので、妻も子どもも本当に喜んでくれました」
共通する声:
3人とも「土日に休めること」を最も大きなメリットとして挙げました。友人との時間、家族との時間、パートナーとの時間...。当たり前のことが、当たり前にできる喜びは大きいようです。
辞めてよかったこと② ノルマのストレスから解放された
Aさんの声
「月末が近づいても、胃が痛くならなくなりました。IT業界にもKPIはありますが、不動産のような詰め文化はない。精神的に全然違います」
Bさんの声
「投資用不動産の頃は、毎日数字を詰められていました。今は『顧客のために何ができるか』を考える余裕があります。仕事の質が変わりました」
Cさんの声
「ノルマがないわけではないですが、達成できなくても人格否定されることはありません。普通の会社って、こうなんだなと思いました」
ポイント:
ノルマ自体は他業界にもあります。でも、不動産業界特有の「詰め文化」から解放されることで、精神的な負担は大きく軽減されるようです。
辞めてよかったこと③ 収入が安定した
Aさんの声
「歩合制で月によって30万円も差があった生活から、毎月同じ収入が入る生活に変わりました。年収は少し下がりましたが、精神的な安定は何物にも代えられません」
Bさんの声
「投資用不動産の頃は、良い月は100万円、悪い月は30万円でした。今は毎月45万円程度で安定しています。将来の計画が立てられるようになりました」
Cさんの声
「住宅ローンを組む時、前職では審査に不安がありました。今は『固定給の会社員』として普通に審査が通ります」
ポイント:
歩合制から固定給へ。年収は下がっても、「収入の安定」を手に入れることで、生活の質は上がることが多いようです。
辞めてよかったこと④ 体調が改善した
Aさんの声
「不動産営業の頃は、常に肩こりと頭痛がありました。転職して3ヶ月で、それがなくなりました。ストレスって体に出るんだなと実感しました」
Bさんの声
「生理不順が治りました。産婦人科の先生に『ストレスが原因だったかもしれませんね』と言われて、やっぱりそうだったんだと思いました」
Cさんの声
「8年間で10kg太りました。夜遅い食事、運動不足、ストレスでの暴食...。転職後、規則正しい生活になって5kg痩せました」
ポイント:
心身の健康は、仕事の環境に大きく左右されます。「仕事を辞めたら体調が良くなった」という声は非常に多いです。
辞めてよかったこと⑤ 新しいスキルが身についた
Aさんの声
「IT業界に転職して、SaaSビジネス、マーケティング、データ分析など、新しいスキルが身につきました。不動産だけでは得られなかったスキルです」
Bさんの声
「キャリアアドバイザーとして、人の話を聞くスキル、キャリア設計の知識が身につきました。自分のキャリアを考える力もつきました」
Cさんの声
「メーカー営業では、製品知識、提案書作成、プレゼンスキルが身につきました。不動産とは違うスキルセットです」
ポイント:
転職によって、新しいスキルを身につける機会が生まれます。「不動産営業しかできない」という不安から解放されるのも、大きなメリットです。
正直に言うと...後悔していること
良いことばかりではありません。正直に「後悔していること」も聞きました。
Aさんの後悔
「稼げる金額の上限は下がりました。不動産のトップセールスなら年収1,500万円も可能でしたが、IT業界では800万円くらいが現実的なライン。稼ぎたい気持ちが強い人は、後悔するかもしれません」
Bさんの後悔
「もっと早く転職すればよかったです。3年間我慢しましたが、1年目で辞めても良かったと思います。時間は戻ってきません」
Cさんの後悔
「不動産業界で培った人脈が活かせなくなりました。異業種だと、これまでの人間関係がリセットされる感覚があります」
辞めるべき人、続けるべき人
辞めることを検討すべき人
3名の体験談を踏まえると、以下に当てはまる人は転職を検討すべきです。
- 心身の不調が続いている
- プライベートの時間を大切にしたい
- 収入の安定を求めている
- 不動産以外のスキルを身につけたい
- 仕事にやりがいを感じられない
続けることを検討すべき人
一方、以下に当てはまる人は、続けることで得られるものがあるかもしれません。
- 稼ぐことに強いモチベーションがある
- 不動産の仕事自体は好き
- 将来、独立や管理職を目指している
- 今の環境に不満がない
これから転職を考える人へのメッセージ
Aさんより
「迷っているなら、まず転職エージェントに相談してみてください。自分の市場価値がわかると、視野が広がります。辞める・辞めないは、その後に決めればいい」
Bさんより
「『もう少し頑張ってみよう』と思って3年経ちました。振り返ると、1年目で辞めても良かった。我慢しすぎないでください」
Cさんより
「35歳での転職は不安でしたが、やってよかったです。年齢を言い訳にしないでください。行動すれば、道は開けます」
まとめ
3名の経験者に共通していたのは、「辞めて後悔していない」ということ。
もちろん、全てが良くなったわけではありません。収入が下がった人もいれば、新しい環境に慣れるのに苦労した人もいます。
でも、「辞めなければよかった」と言った人は一人もいませんでした。
「辞めたいけど、辞めて大丈夫だろうか」と悩んでいるあなた。この記事が、一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。