職務経歴書で「書類選考」の8割が決まる
転職活動で最初の関門となるのが「書類選考」です。
どんなに面接が得意でも、書類で落ちてしまったら意味がありません。そして書類選考の合否を決めるのは、職務経歴書の質です。
「自己PRが思いつかない」「何を書けばいいかわからない」という声をよく聞きます。でも大丈夫。不動産営業の経験は、正しく書けば強力なアピール材料になります。
この記事では、書類選考通過率を上げる職務経歴書の書き方を、テンプレート付きで解説します。
職務経歴書の基本構成
構成要素
分量の目安
- A4用紙2枚程度
- 多くても3枚まで
- 少なすぎるのもNG(1枚はやや短い印象)
【テンプレート】職務経歴書の書き方
1. 職務要約
書き方のポイント:
- 経歴の概要を3〜5行でまとめる
- 数字を入れて具体性を出す
- 強みを1〜2個入れる
テンプレート:
【職務要約】
不動産売買仲介営業として5年間従事。個人向け住宅販売を中心に、
年間売上1億円(目標比120%)を3年連続達成。新規顧客開拓から
クロージングまで一貫して担当し、成約率35%(部署平均25%)を実現。
顧客の潜在ニーズを引き出すヒアリング力と、粘り強いクロージング力が強み。
NG例:
【職務要約】
不動産営業をしていました。売買仲介の仕事で、お客様に物件を紹介して
契約する仕事をしていました。頑張って目標を達成していました。
→ 数字がない、具体性がない、印象に残らない
2. 職務経歴
書き方のポイント:
- 会社概要を簡潔に記載
- 担当業務を箇条書きで
- 実績は数字で表現
テンプレート:
【職務経歴】
■ 株式会社○○不動産(20XX年4月〜現在)
事業内容:不動産売買仲介、賃貸仲介
従業員数:約200名
資本金:1億円
【配属】売買仲介部 ○○支店
【役職】主任(20XX年〜)
【担当エリア】○○区、○○区
【担当業務】
・個人向け住宅(マンション・戸建て)の売買仲介
・新規顧客開拓(反響対応、紹介営業、オープンハウス)
・物件調査、価格査定、広告戦略の立案
・契約業務(重要事項説明、契約書作成、決済立ち会い)
・チームメンバー(2名)のサポート
【主な実績】
・年間売上:1億2,000万円(20XX年度・目標比120%)
・年間成約件数:24件
・成約率:35%(部署平均25%)
・新規顧客獲得:月間平均8件
・社内表彰:年間MVP受賞(20XX年度)、月間MVP 6回受賞
3. 活かせるスキル・経験
書き方のポイント:
- 応募先で活かせるスキルを3〜5個
- 具体的なエピソードを添える
- 他業界でも通じる表現を使う
テンプレート:
【活かせるスキル・経験】
■ 高額商品の販売経験
・平均単価5,000万円の不動産を年間24件成約
・長期商談(平均3ヶ月)を成約まで導くマネジメント力
■ 新規顧客開拓力
・反響営業、紹介営業、オープンハウスによる集客
・月間8件の新規顧客獲得を継続
■ ヒアリング力・提案力
・顧客の潜在ニーズを引き出す深掘りヒアリング
・100件以上の物件から最適な1件を提案
■ 目標達成へのコミットメント
・3年連続で年間目標達成(達成率105〜120%)
・KPI管理による計画的な営業活動
4. 自己PR
書き方のポイント:
- 応募先が求める人物像に合わせる
- 具体的なエピソードを1つ入れる
- 「御社で何ができるか」で締める
テンプレート(IT業界向け):
【自己PR】
私の強みは「顧客の本音を引き出すヒアリング力」です。
不動産営業では、お客様の表面的な希望だけでなく、家族構成や
将来のライフプラン、本当の不安まで深掘りすることを心がけてきました。
あるお客様は「駅近がいい」とおっしゃっていましたが、詳しくお話を
聞くと「通勤時間を短くして子どもとの時間を増やしたい」という
本当のニーズがありました。結果、駅から徒歩10分でも通勤時間が
短くなるエリアを提案し、大変喜んでいただけました。
この「顧客理解力」を御社のSaaS営業で活かし、お客様の課題を
本質から解決する提案を行いたいと考えております。
5. 資格・スキル
テンプレート:
【資格】
・宅地建物取引士(20XX年取得)
・FP2級(20XX年取得)
・普通自動車第一種運転免許
【PCスキル】
・Word:ビジネス文書作成
・Excel:関数、ピボットテーブル
・PowerPoint:提案資料作成
書類選考通過率を上げる5つのコツ
コツ1:数字を入れまくる
「たくさん売った」ではなく「24件成約した」と書く。数字があるだけで説得力が違います。
数字化できる項目:
- 売上金額、達成率
- 成約件数、成約率
- 新規顧客獲得数
- 案内件数
- 表彰歴
コツ2:応募先に合わせてカスタマイズする
同じ職務経歴書を使い回さない。応募先が求めるスキルを強調しましょう。
例:
- IT業界向け:「論理的な提案力」「数字へのコミットメント」を強調
- 人材業界向け:「ヒアリング力」「信頼関係構築力」を強調
コツ3:他業界でも伝わる言葉を使う
不動産業界の専門用語は避ける。
| NG | OK |
|---|---|
| 媒介契約を取った | 販売委託契約を獲得した |
| 両手仲介 | 売主・買主双方を担当 |
| レインズで検索 | 業界データベースで物件調査 |
コツ4:ネガティブな転職理由は書かない
「ノルマがきつかった」「人間関係が悪かった」は書かない。職務経歴書はポジティブな内容だけでOKです。
コツ5:見やすいレイアウトにする
- 適度に余白を取る
- 箇条書きを活用する
- フォントサイズは10.5〜11pt
- 太字で強調する
よくある質問(FAQ)
Q. 短期離職はどう書く?
正直に書きましょう。ただし、「学んだこと」「次に活かすこと」を添えると印象が良くなります。
Q. 成績が悪かった時期がある場合は?
良かった時期の数字を書けばOK。「在籍中の最高実績」として書くのがおすすめです。
Q. 写真は必要?
履歴書には必要ですが、職務経歴書には不要です。
まとめ
職務経歴書は、あなたの「営業資料」です。
お客様に物件を売るように、採用担当者に「この人に会いたい」と思わせる必要があります。
ポイントは、数字を入れて具体的に書くこと。「頑張りました」ではなく「年間24件成約しました」と書けば、説得力が格段に上がります。
この記事のテンプレートを参考に、あなただけの職務経歴書を作成してみてください。